週末系女子ブログ(猫と私)

週末(休日)の為に日々生活している医療系女子大生。現在実務実習真っ最中。日々の出来事を思うままに書きます。

金木犀と迷彩服と失恋

意味深なタイトルですが、特に深い意味はありません。

結果の羅列に過ぎないので気にせずどうぞ。

ちょっとした小話です。

 

数週間前、天気が良かったので夕食の後にふらっと散歩に出かけました。

私が住んでいるところは少し歩けば田んぼがチラホラ出てくるような長閑な住宅街で、夕暮れ時はこの界隈に住んでいる人たちがよく散歩しています。 

 

歩き始めて5分ほどすると、どこからか金木犀の香りがしました。

その金木犀の香りは私に失恋の苦い思い出の記憶を鮮明に呼び起しました。

嗅覚と記憶というのこんなにも深く関わっているものかと思ったものです。

 (C級恋愛小説のような序章、申し訳ございません。笑)

 

あれは3年前のちょうど今頃の季節でした。(だからC級小説かて。)

わたしは先輩の紹介で2つ年下のキュートな男の子に出会いました。

彼の名前はモリ君といい、肌の白く線の細い不思議な男の子でした。

モリ君の18歳とは思えないような落ち着いた雰囲気や正確な話の仕方、言葉の選び方、価値観など初対面でかなり興味を引くものでした。

わたしは言葉の使い方が正確な人が好きです。

 共通の先輩を介して知り合い、その後少しずつ2人で会うことも増えました。

もうこの頃にはかなり心がモリ君の方へ寄っていたと思います。

しかし、恋愛は勝ち戦しかしないと決めているわたしは、モリ君への気持ちはしっかりフタをして接していました。例にもれず、勝ちフラグが立ってから戦闘開始しようと思っていたわけです。

 

ある日のこと、モリ君と話をしていて彼が

【僕散歩が好きなんですよね〜最近はもう金木犀の匂いしてますよ。】

といったワケです。オーマイゴットでした。

(なぜこの一言だけで、オーマイゴットとなったのかは聞かないでください。本人にもわかりません。ただただ、オーマイゴットだったのです。)

この瞬間に完全にモリ君に恋をしたと自覚しました。

 

そしてまたある日、モリ君がわたしの家に夕ご飯を食べにきました。

メニューはホワイトシチューだったと記憶しています。 

【シチューはカレーの親戚】

という概念を持っていた私は、シチューをご飯と一緒に食べて育ちました。

盛り方ももちろんカレー盛りです。

しかしモリ君は育ちが良いのか何なのか分かりませんが、シチューはパンとしか食べたことがないと言っていました。そう主張されたところでパンはないのでご飯で食べてもらいましたが、、、

味は問題なく美味しかったです。ご飯も硬さに気をつけてやや固めに炊きあげることができました。

 

問題はその後で、談笑タイムになってからのことでした。

 

モリ君「けーとさんってよく※迷彩の上着着てますよね。」

 

(※迷彩のブルゾンは私のお気に入りアイテムで、3年前の購入から毎秋冬シーズン愛用しています。もう少し説明させてもらうと、そのブルゾンは生地もしっかりしていて、形はややビッグシルエット。カーキ色のシンプルな迷彩で、デニムをはじめとするパンツルックを好む私にピッタリです。地味すぎず、目立ちすぎず、でも個性をきっちり保てるこのブルゾンをとても気に入っています。)

 

けーと「うん。着てるね。」

モリ君「軍隊みたい。

、、、、、

 

今でも謎ですが、モリ君の「軍隊みたい。」の一言で、

完全に私のモリ君への好意が音を立てて崩れさったことを鮮明に覚えています。

迷彩服への少しばかりのリスペクトが欲しかった訳でもなんでもなかったのですが、、、

 

でも考えてみると、【笑】が嫌だったのかも知れませんね。

私はヒトの服装をとやかく言う趣味はありません。

しかし、毎回会うときはジャージとニット帽のモリ君に【服装 】みたいに言われるのが不快だったのかなと。笑

 

あほ丸出しですが、恋愛においてフィーリングは大事です。(私は特に重視しています。)

モリ君のその一言で【あ、私このヒトと合わへんわ。】って思ってしまったんです。

もうこれは私にとってただの致命傷です。

そこからは、坂道を転がるかの如く足早にモリ君から撤退。

その数ヶ月後に新たな恋をして、優しい恋人ができ、今に至ります。

 

それからというもの、秋になり金木犀の香りがすると、

自動的に モリ君=迷彩服=失恋(笑)の方程式が浮かんできます。笑

 

モリ君は元気にしているのでしょうか。

この季節になると少し気になります。

 

けーと